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『ぐるりのこと。』

小さな出版社に勤める翔子(木村多江)と、
法廷画家の夫・カナオ(リリー・フランキー)。
学生時代からずっと付き合っているふたりは、
小さなケンカはあっても、毎日幸せに暮らしていた。
しかし、初めて授かった子供を亡くしてから、
翔子の中の精神の歯車がずれていく。
何事もきちんとやりたいのに、うまくいかない、
好きな人がそばにいるのに、気持ちが通じてるのかわからない、と。

翔子は心療内科医から紹介されたお茶の教室に通い、
その庵主様から、寺の天井画を描いて欲しいと依頼される。
四季折々、さまざまな花や植物の日本画を描く翔子には、
次第に生き生きとした表情が戻ってきていた。
翔子が心に闇を抱えて苦しんでいる時も、
真剣な表情で天井画と向かい合っている時も、
夫のカナオは優しい眼差しで、いつも翔子に寄り添っていた。
カナオを演じるリリー・フランキーさんがとにかく素敵!
徐々に不安定になっていく翔子を、いつも大きく包みこんでるんですよ。
飄々としてるんだけど、言葉や態度の端々から優しさがにじみ出てる。
それがスクリーンを通して、すごく感じられました。

この作品は、1990年代前半から約10年間のふたりが描かれています。
カナオが法廷画家をしていることもあり、
実際にその時代に起きた事件の裁判が織り交ぜられています。
つい先日被告が死刑に処された幼女連続誘拐殺人事件とか、
大阪府の小学校での児童殺傷事件とか。
もちろん被告は仮名だけど、誰もが知っている事件ばかり。
そして、バブル景気に踊らされた翔子の兄夫婦が、
翔子とカナオ夫妻と対比するように描かれています。
世間では次々と陰惨な事件が起こり、
バブルの天国から地獄へと転がり落ちていった兄夫婦を
目の当たりにしながらも、翔子とカナオは慎ましやかに、
ずっと変わらず寄り添いあって生きている。

ふたりでひとつのトマトを齧りあったり、
ごろんと寝転んで手を繋いでみたり。
特別なことは何もない、そんな何気ないシーンがとっても素敵でした。
「好きな人が一緒にいる」って幸せなことなんだ。
当り前のようでいて、忘れがちなことを思い出させてくれた
素晴しい映画でした。

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リリーさん

こんばんは☆

リリー・フランキーさんが、俳優さんもされてるって
知りませんでした!木村多江さん、好きな
女優さんなので、ぜひ見たいなあと思いましたv-410

どんなことがあっても、寄り添いあって生きている、
というところがいいですね。カミュに「ペスト」っていう
作品があるんですけど、ペストが大流行して
みんなパニックになる中、ラブラブだった若いカップルが
あっさり別れ、そんなに仲良く暮らしているように
見えなかった年配の夫婦が、パニックの中、
寄り添うように生きていた、という場面があったんです。
ずいぶん前に読んだので、うろ覚えなんですが、
それを思い出しました。

素敵な映画の紹介、ありがとうございますe-291
ぜひ映画館で見たいと思います。

Rainyさんへ

Rainyさん、こんばんは☆
私も、リリーさんの演技ってあんまり記憶にないんですよね。ミラクルタイプではお芝居してましたっけ?
でもとっても自然体で素晴しかったですよ!方言丸出しでしゃべってましたけど(笑)
リリーさんと木村さんの夫婦はとっても素敵でした。あんな風に、好きな人がずっとそばにいてくれて、暮らしていけたらいいなあと思いました。
Rainyさんも、機会があればぜひご覧になってくださいね。観終わった後に、心があったかくなる映画でした。
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